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Ygaya Lab わいがやラボ 代表 太田様  インタビュー

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「躊躇していたら“世界初”の発明はできない」

今対象の一番若い世代は小学生ですが、

彼らには新しいことを やって行きましょうと説明しています。

現在のご活動以前は何をなさっていたのですか?

環境調査の会社で環境の測定分析をしていました。

福島第一原発に関わるきっかけになった事とその時の背景教えて下さい。

私は放射線取扱主任者の資格を持っていまして、事故が起こった当初、放射能を測定する人も機材も少なかった福島での仕事を、と言うことで東京へ転勤になりました。

福島の特に浜通りで、魚や海水や土壌といった環境サンプルの放射性物質を測る活動をしていました。

 

“現在避難している住民の方々の帰還政策を実施しようと動いている。帰還される方々にとっては水に大きな心配がある。水道水は安全であり、帰還に際して、週3回放射能を測るので安全を確認できると国が説明したが、住民の方々からは安心の観点からもっと頻度を上げて測って欲しいという意見が出た。” という話を上司が当局から聞いたそうで、”福島復興で課題があるらしい”と言われたのがきっかけでした。

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それからの“世界初”取り組みについて教えて下さい。

最初に話を伺った時に「そういう測定装置はないでしょう?」と聞かれました。国が調べているのですから間違いないでしょうが、私も知り合いの放射能測定装置メーカーや研究者にヒアリングしてみましたがやっぱりないという事でした。

私は測定屋なのでこのまま「ありません」と回答するのが不本意で、しかしそうなると測る為の何かを考えないといけない、どうやったら測れるか測定の原理や仕組みを考えていました。当時、東京メトロ日比谷線で通勤していまして、荒川を渡っている時、スカイツリーが見えた瞬間に神が降りてきたんです。 “こういう原理でやればいけるだろう” っていうのが見えたんです。こういう仕組みを作ったら測れるだろうと自分で納得出来ました。確認のため研究者にヒアリングしましたら、原理としてはこれで測定できそうですと仰って下さいました。その後は製作するチームをつくることを考えました。

提案書を書いて持って行きました。「調べましたがそういう装置はありませんでした。」が「私たちが作ります。」という提案書がいくわけです。ビックリしますよね。その後浄水場の技術者の手元にその提案書はいったのでしょう。暫くして浄水場の技術者に説明に行きました。技術者は “出来る” と思って下さったみたいです。それから本庁に説明に行きました。一通り説明すると、担当の方から「太田さん、前例ないでしょう? 会社での実績も無いでしょう?」と言われたんです。このまま「はい、ありません」と答えるのは不本意だったから「やります、できます、やって見せます」と言ったんです。

製作のチームも出来た。現場の浄水場の技術者はOK、 あとは予算だけじゃないですか。そうなった時にテーマが “技術者は心の仕事が出来るのか?” っていうのになったんです。11月の初旬頃に予算が付きました。次の年の4月から運用開始なので、4ヶ月で世界初の装置を作る訳です。今度は会社の中が決まりませんでした。担当の決裁権者が決まらないんです。世界で初の試みですし、責任も重いですが、福島に一番近い東京支店長が決断して下さいました。経営者が世界初の仕事に対してどう判断するのか、覚悟と思えましたね。その後現場は順調に進み水道水放射能自動測定装置は完成し、今でも働いています。

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“技術者に心の仕事はできるのか?”はどうなりましたか?

最初にお話を伺ってから7ヶ月で世界初の装置を完成、何でできたのかなと振り返ったときに、やっぱり人間関係じゃないかと思ったんです。それが分かったのは完成後の現場の人同士で “よかったね会” をした際に協力会社の人から「太田さん、福島の測定装置、できたのは奇跡だよ」って言われたんです。「奇跡って、みんな、やるよ、できるよって言ってたじゃない!」と聞きましたら「それは違う」って言うんです。確かに自分たちでもやりたいっていう強い気持ちはあった。しかし最終的には発注者。「もし失敗した時に自分達協力会社のせいに絶対しない。」と感じたから受けたんだと言われました。その時一番大事なのは人間関係だなと思ったんです。ひとりじゃ奇跡は起こせないとも思いました。

 

装置を設置しているときに地元の方に「この装置何かお役に立つでしょうか?」と訊ねましたら「はいもちろんです、避難が解除されたら帰ってこようと思っています、その為には一時間に一回きちんと計る、こういう装置があるっていうこと自体が心強いです。」と仰って下さいました。やっぱり故郷に帰りたいっていう方々の想いに応えようという気持ちが強かったです。そういう想いを実現しようという気持ちでこの装置を作った訳です。 “技術者は心の仕事ができるのか?” というテーマは “できる” という結果だと思っています。たくさんの人が想いを重ねたんですね。

 

現在私は会社を定年退職し “Y型MG研修” というものを通じて人や組織の成長を実体験できる活動を行っています。この福島で得た経験や感じた事を伝えるためにもY型MGは体験型の良い教材だと思っています。

経営者、社員さんの参加もあり、今一番若い世代は小学生ですが、彼らには 「新しいことをやって行きましょう」 と説明しています。新しい物事を生み出す力は誰もが持っていると思います。何か新しいことをやろうと思う時、多くの人が躊躇するんですね。そして躊躇しているのは自分なのに “上司が” “〇〇が” って自分から働き掛けをしなくなっちゃうですね。それでは何も始まりません。躊躇していたら “世界初” の発明はできない訳ですから。

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私は会社を定年退職し、

“Y型MG研修”というものを通じて、

人や組織の成長を実体験できる活動を行っています。

Ygaya Lab わいがやラボ​

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商号:Ygaya Lab わいがやラボ

https://ygayalab.net/

​●代表取締役:太田秀和

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