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会社概要
TK企画 代表取締役社長 今井賢二郎様 インタビュー

「大阪産(おおさかもん)」と言って大阪産の食材にこだわって仕入れています。
その食材の生産者さんとの関係を大事にしています。
私達たちを支えて下さる人たちの想いを大切にする事がお客様や従業員、仲間、すべてを大切にすることに繋がっていくのだと思っています。
(事業承継の場合)社長に就任されるまでの経緯を、(起業された場合)起業までの経緯をお話頂けますか?
(すぐ入社されたのか、一度どこか他の会社に就職されたのか等)
20年間銀行に勤めていました。まだお酒も飲めない小さな頃から「いつか炉端焼き屋さんをやりたい」という憧れがあったのですが、若いうちからできる訳ではないので、俗にいう「人・物・お金」の「お金」の勉強をしようと銀行に入行しました。いずれ飲食業をするための手段として、お金の流れが分からないと店舗経営はできないと考えた訳です。銀行にいると自分がまだ若いうちから沢山の経営者の方とお会いできますし、沢山の成功事例、その反対の失敗例も真直に見ることが出来ます。経営者の考え方を肌で感じる事ができたのは、今に生きていると本当に良い経験ができたと思います。
(事業承継の場合)社長就任の、(起業された場合)起業のきっかけをお話頂けますか?
結果的に20年間銀行に勤めましたが、上記で申し上げましたように「いずれは飲食業をするぞ!」と思っていましたから、何度か辞表を書いたこともありました。しかし、タイミングが合わないというか・・・なかなか辞めることが出来ませんでした。
「本店勤務の辞令が出たら絶対に辞めよう」と自分の中で決めていましたのですが、20年目に辞令が出たので、これは最初から決めた通りに辞めようと辞表を出しました。出しはしましたが、そこから少し時間はかかりました。
当時の私は部長職をしていたので、最終的には社長という呼び方に変わっていますが頭取まで話が行きますし、大体一般的なサラリーマンとして本店勤務は悪くはない話なのに、それを蹴って辞めたいとはどういうことかと、痛くもない腹を探られたりもしました。実際銀行の部長職ですから、収入面も悪くはなかったですし、それを捨ててまで「居酒屋さん・炉端焼き屋さんがやりたい」と言っても簡単に信じてもらえませんでした。
40代からの脱サラですので猶更です。
いくら昔からの夢とはいえ、当時を振り返って見て我ながら思い切ったなと思います。今ではその当時の同僚や後輩が幹部社員になっていて、お店を訪ねてくれます。
(事業承継の場合は就任後、起業された場合は起業後)今までで一番ご苦労された事はなんですか?
今はコロナウイルスのせいで飲食業は本当に大変です。しかし、飲食業というのはウイルスとの戦いだと私は思うんです。振り返ると鳥インフルエンザがありました。その前はノロウイルス、その前はO‐157がありましたし、その前はBSEがありました。
そうしたウイルスが問題にされる度、事に世の中の風潮として「外食を控えよう」という動きになり経営的な直撃を受けました。
こうした事は自分たちの力ではどうしようもない事なのでとても厳しかったですし、今も厳しいです。
しかし、「大変だ!大変だ!」とばかり言っていても仕方がありませんし、変なお話何度目かのウイルス危機ですので、今自分達のできる事、今しかできない事を楽しみながらやろうとみんなには話しています。
お酒を提供できないのはとても不便ですが、正直慣れました。提供できないなら提供できない環境でどうやって行こうと考えた方が良い、何なら今年の忘年会シーズンまで提供できないと心積もりして「もし早まって提供できたらラッキーだ!」くらいの感覚で行った方が良い。
その間は、居酒屋だけど定食屋さんになろうと全店上げてシフトチェンジしていますし、新しい取り組みにもチャレンジしています。

その甲斐あって、ランチ営業はコロナの前よりも格段に良くなっています。
これで居酒屋営業が復活出来たらさらにパワーアップできる、より筋肉質な経営体質になるだろうと肯定的にとらえています。また、雇用も100%維持しています。今は良くないですが、いずれは元の環境に戻るだろう。戻り始めたその時に人がいなくては戦えません。その時の為に休業店舗のスタッフは営業している店舗にまわってもらうとか、学生アルバイトも出勤しなくても給与保証するとか、みんな訳あって働きに来てくれているのですから何とかしてあげたいですよね。
そういう思いが大切だと思っています。


社長にとって従業員教育とは?
(お客様もそうですが特に従業員に対してどのようにお考えか教えてください)
結特別何かすごい事ではなくって、仕事には納期があるとか、報告連絡相談が大事であるとか、お客様がお支払いくださったお金が我々のお給料になる事とか、本当に当たり前の基本的な事を「繰り返し、繰り返し」伝えています。
そして、この「繰り返し、繰り返し」というところが大事だと思っています。うちの管理職のメンバーにも「それ前にも言ったよね。」という言葉は使わないように言っています。
「それは伝えきれていない、あなたの伝え方が悪い。」と話しています。
それとわが社、うちの店舗は「大阪産(おおさかもん)」と言って大阪産の食材にこだわって仕入れています。その食材の生産者さんとの関係を大事にしています。生産者さんの想いを生産者さんに代わって伝える、私は琵琶法師といっているんですが、そのミッションを持っていると考えています。
そうした人たちや私達たちを支えて下さる人たちの想いを大切にする事が、お客様や従業員、仲間、すべてを大切にすることに繋がっていくのだと思っています。

今自分達のできる事、今しかできない事を楽しみながらやろうとみんなには話しています。
TK企画
会社概要
●商号:TK企画
●代表取締役:今井豊
●資本:300万円
●設立年月日:平成2年1月9日
●従業員数:11名(平成21年6月時点)
●主要金融機関:三井住友銀行 なんば支店
●事業内容:
1、飲食業
2、ホテル、レストランの企画・コンサルタント業務
3、ミュージックスタジオの運営(LMスタジオ)