​会社概要

​一般社団法人eight 代表理事 藤本貴久様 インタビュー

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「自分たちが作ったものが売れて、自分たちの給料になると実感出来たら、利用者さんのモチベーションも全く変わると思います」

今後もっといろんな活動を増やしていくためには採用にも力を入れたい。

起業されるまでのご経歴をお話いただけますか?

中学生の時に不登校を選択しました。身近な大人との関わりや同級生との関わりの中で、自分には価値がないんじゃないかと思っていました。それで高校にはいかないと思っていたのですが、何とか高校には行って欲しいという親の頼みで高校には行くことにしました。

中学校時代の友人でボランティアに行っている人がいて、福祉施設に遊びに行くことにしました。そこで障害のある方と初めて接しました。最初は色々戸惑いや驚きもあり、一緒に過ごす時間が心地よいと思えなかったのですが、障害のあるご本人から「また来てや」「おもろいやつやな」と声をかけてもらったり、ボランティアをやっている同じ高校生や大学生のお兄さんお姉さんに気にかけて貰ったりしているうちに楽しくなってきました。

 

そして、高校を卒業した後に福祉の専門学校に入りました。

入学後福祉施設の実習に行ったのですが、自分のイメージとは180度違いました。障害のある方が施設で楽しく過ごしている姿を想像していたのですが、現実はそうではなくて誰も楽しそうじゃない。自分の意志で行きたいと思って入所する人はいないんですね。家庭の事情や環境的に入らざるを得ない状況になったから施設に入る方が殆どなんです。

僕は自由のそれほど多くない施設に居てもらうことを仕事としてサポートしたいわけではないと思いました。なので、専門学校を卒業してから一年間就職せずに”一年間ボランティア”という活動に参加したんです。全国から募集があって、私は大阪にある”おはなしキャラバンつばさ”という人形劇団の劇団員に所属しました。そこは日産労連さんがスポンサーになって全国の福祉施設を巡業するんです。「全国の福祉施設を見て回ったら何か見えるかもしれない」と思い、その人形劇団に参加しました。

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ですが、一年間が終わっても他にやりたいことが見つからなかったんですね。それで一年ほどフリーターをしていたんですが、たまたま知り合いからお声を掛けてもらったのがきっかけで近くの福祉施設にアルバイトとして働き始めました。その後色々な障害福祉施設で働らかせていただきました。福祉の専門知識を学びたいと思い日本福祉大学に編入し国家資格を取りました。

大学卒業後、NPO法人で8年間勤めたのですが、組織の方向性がわからなくなってきたんです。また当時福祉の仕事は給料が安いと言われていて実際そうでした。だから30歳過ぎると辞めていく人が多かったんです。しかし自分は続けたいと思っていました。例えば自分の子どもが大きくなって大学に行きたいといったときに、ちゃんと行かせてあげられる経済力もこの仕事をしながら持ちたいと思ったんです。それで34歳の時に一般社団法人eightを起業しました。

起業後、今までで一番ご苦労された事はなんですか?

16歳からボランティアとしてこの業界に関わって、働きだして自分なりの想いもありましたし、自分でもできるのではという甘い考えもありました。実際やってみたらとんでもなく大変でした。

起業一年目で職員を5名雇用しました。そして5名中4名が退職してしまいました。今から振り返って考えてみると職員の事をあまり考えていなかったと思いますね。

起業するにあたって用意した立ち上げ資金が最初の半年でほとんど底をついてしまったんです。これは大変だ、利用者さんをたくさん受けないとやっていけない。そうしないとみんなの給料を払えない。そう思いたくさん仕事を受ける努力をしました。自分はみんなの生活を守る為にそういう判断をしたんですが、みんなから見れば”なんだ、福祉の仕事を金の為にやっているのか”という印象を与えていました。

その時は必死で忙しくて、今の施設の現状を伝える時間も余裕もなくコミュニケーション不足になってしまっていました。私の妻がその当時から一緒にやっていてくれていたのですが私と職員の板挟みになってしんどい思いもさせてしまいました。本当に苦労を掛けたと思います。

そんな中で一人の職員だけが残ってくれました。

「僕は残ります」と言ってくれた時は本当に嬉しかった。彼がいなかったらもう潰れていたと思います。頑張ろうと思いました。そういう時って不思議なんですが今までいくらハローワークで募集しても誰も来なかったのに応募が来るんですよ。助けても貰ってるような気がしました。その時応募に来てくれて採用した人は今も残ってくれています。今現在で在職は16名です。

最初は訪問介護事業、次に生活介護事業の2事業を運営してるんですが、生活介護の方を始めたときに自分の理念をしっかり伝えてから採用し迎え入れられた時にすごく良い採用が出来たと感じたんです。もちろん採用後にも色々あり簡単ではありませんでしたが、まず理念をしっかり伝える事が大事だなと思いました。

それと前までは“教えてあげないといけない”と思っていました。自分としては親切心で教えてあげているつもりなんですが相手は不服そうだしこっちもイライラするばかりでどうもうまくいかないんです。

あるとき“好かれていないと聞いてもらいない”という事に気付いたんです。結局人は好きな人の話しか聞かないなと。ならば相手から好かれることをしないといけない訳です。そこでまず“どんなことでも肯定しよう、否定することではなく相手を気遣う事をしよう”と決めました。ですがそう思っても最初は心がこもりません。だって本当に思ってはいませんし、人はいきなりガラッと変わりませんから。

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でも、態度や言葉だけは変えてやがて本当に相手を気遣えるようになるために言葉と態度を変えたんです。そうしていくと相手の反応が変わっていくんです。今でも怒る事をしないように心掛けています。きっと顔やなんかに出ていると思います。でも常に相手の悪い事を言わないよう、態度に出さないように心掛けています。

起業されてきて一番うれしかった事は何ですか?

職員の成長が一番うれしいです。利用者さんにこれからああしてあげよう、こうしてあげようと話し合っている姿を見ていると頼もしく嬉しくなります。それとうちで職場結婚がありました。職場の近くにうちを買って住んでくれています。ずっとここで働いてくれるつもりでいるのかなと思うと責任も感じますが本当に嬉しいです。

今後社長が目指す会社とは?

直近で実現したい事は飲食部門を作りたいと思っています。自分たちの商品を販売することで地域の人との交流を増やしたいです。障害のある方に対する偏見は知らないから生まれると考えていますので交流する場ができ、そういう機会が増えれば少しずつでも減っていく筈だと思うんです。自分たちで畑を耕してその畑で採れた出ものを自分達で加工して売れたらと考えています。自分たちが作ったものが売れて自分たちの給料になると実感出来たら利用者さんのモチベーションも全く変わると思いますし、そうなれば職員のやる気にもつながると考えています。幸い”やりたい”と言ってくれる職員もいます。その他でも職員のやりたいことが実現できる場所にしていきたいです。

3~5年後には拠点になる施設を立てたいですね。地域の方々と交流できる多様性のあるハード面の充実をさせていきたいです。

今後もっといろんな活動を増やしていくためには採用にも力を入れたいので安心感につながると思いますしぜひ実現したいと考えています。

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障害のある方に対する偏見は知らないから生まれると考えていますので交流する場ができ、そういう機会が増えれば少しずつでも減っていく筈だ。

一般社団法人eight

​会社概要

商号:一般社団法人eight

https://ippan-eight.com/

​●住所〒639-1001 奈良県大和郡山市九条町237-2 薬師寺アーバンライフ116号

​●代表取締役:藤本貴久

​●TEL:0743-20-1658

FAX:0743-20-0620

​●職員数:16名

設立:2012年12月

創業:2013年2月

指定障害福祉サービス事業者 居宅介護・重度訪問介護・行動援護・同行援護の指定取得 大和郡山市、奈良市、天理市、生駒市との地域生活支援事業の委託契約締結

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